キャリアプラン
- 獣医師
- 愛玩動物看護師
- トリマー
- ドッグトレーナー
兼受付
1年目
主な仕事内容や目標
入社する4月は予防・健康診断シーズンということもあり、主に採血、フィラリア検査の方法から研修が始まります。また診察も最も多い時期ということもあり、先輩獣医師の診察で保定をメインに業務がすすみます。そこで診察というものを知り、健康診断やワクチン・フィラリアなどの予防の説明や重要性を学んでいきます。また当院ではトリミング時の検診にも力を入れており、トリミング時の動物の健康チェック、主に聴診や触診を始めとする診察の基本を学びます。そこで皮膚の病気や耳の病気などを検査および治療をすることも多々あり、またトリミング時に血液検査や超音波検査など定期検査を行うこともあるので、診察に近い状況下で各検査を行うこともあります。
診察デビューはだいたい7−8月頃になります。上記で学んだワクチンや予防から始まり、一般的な皮膚・消化器・泌尿器・口腔疾患を担当することになります。また先輩獣医師の診察のつなぎ役を担うこともあり、治療経過および効果など学び、飼い主さまへのインフォームドコンセントの練習もこの時期から本格的に始まります。
手術は主に猫の去勢手術や避妊手術の麻酔管理、そして助手、執刀の順番に1年目から執刀機会があります。また口腔疾患(歯石や歯肉炎など)を診る機会も多いことから、歯石除去の執刀もこの時期から始めることになります。
担当する内科症例
予防全般(フィラリア・ワクチン各種)/皮膚疾患(皮膚病や外耳炎など)/消化器疾患(下痢や嘔吐など)/泌尿器疾患(膀胱炎など)/口腔疾患(歯石や歯肉炎など)
経験する⼿術、検査
猫の去勢手術/猫の避妊手術/犬の去勢手術(早ければ)/歯石除去手術
血液検査/レントゲン検査/超音波検査/CT検査(見学から)
2〜3年目
主な仕事内容や目標
2年目も予防・健康診断シーズンから開始されることもあって、フィラリア検査やワクチンの診察が最初はメインになります。そこで飼い主さまとのコミュニケーションの数を重ねていき、自身の診察スタイルの骨子が完成されていくことになります。健康診断の結果を読むことも同時に始まり、各疾患における早期発見や病気発見を経験することで診察内容の幅が急激に広がっていきます。未経験の疾患での診察では必ず先輩獣医師のフォローが組まれることになり、二人三脚で検査や治療戦略を練っていくことになります。それに準じる各検査のバリエーションも増えることとなり、特にレントゲン検査の読影、超音波検査の方法や読影などを実践し学んでいくことになります。
手術は引き続き、猫の去勢や避妊手術を多く経験し、犬の去勢手術から始めていきます。手術機会に恵まれた場合は早くて1年目の終わりごろから犬の去勢手術を経験しますが、だいたい2年目からとしています。また同時期には犬の避妊手術の助手の機会も増えていき、2年目の3ヶ月目くらいから犬の避妊手術の執刀も先輩獣医師の指導のもと始めていきます。3年目には犬の避妊手術は指導者なしで執刀できるようになります。さらに当院では腹腔鏡による避妊手術も実施していることから、2年目からは腹腔鏡手術の見学、スコピスト(硬性鏡を持つ助手)、腹腔鏡下での避妊手術の執刀助手、3年目には執刀までできるようにしていきます。
その他の執刀機会としては3年目が終わる頃には、皮膚腫瘤や乳腺腫瘤の切除など体表腫瘤の執刀、開腹手術では脾臓摘出手術や胃切開などの助手、膝蓋骨脱臼整復手術の助手などの経験も積んでいきます。腹腔鏡や内視鏡など高度医療機器の使い方やハンドリングなども一緒に学んでいくことにもなります。
また当院では2年目でCT検査の操作をマスターすることも目標に上げており、1年目の途中からCT検査の見学から始まり、実際に操作パネルでのCT検査も2年目から始まります。
事務的なことではありますが、この時期は定期的に1on1(面談)を指導獣医師や主任獣医師、そして院長と行っていく時期でもあります。定期的な1on1は年に3回あり、面談を通じて自身のメタ認知(客観的視点)を高めていくことになります。
担当する内科症例
予防全般/皮膚疾患全般/消化器疾患全般/腎泌尿器疾患全般/口腔疾患全般/循環器疾患全般/生殖器疾患全般/眼科疾患全般/整形疾患全般/脳神経疾患全般など一般内科全般
経験する⼿術、検査
犬猫の去勢・避妊手術/歯石除去手術/腹腔鏡下避妊手術/体表腫瘤切除/子宮蓄膿症による卵巣子宮全摘出手術/開腹手術・整形外科手術の助手など
血液検査/レントゲン検査/超音波検査(腹部マスター)/CT検査/内視鏡検査/腹腔鏡による生検など
4〜6年目
主な仕事内容や目標
4年目以降は一般内科を幅広く担当していきます。当然レベルが高く、苦慮するであろう疾患を担当する機会も増えてきますが、これまで養った経験と新たに取得した知識などを駆使して、治療戦略をメインで考えていくのもこの時期からです。またジェネラリストを目指していくなかでも、外科症例に出会った際に自身で執刀する機会が増えてくるのもこの時期です。整形外科、腫瘍外科、泌尿器外科、消化器外科などの助手もしくは執刀をしていくうえで、予習や復習、さらには技術的な自己研鑽なども始めていくことになると思います。
一方で、自身が先輩になっている可能性が高く、後輩指導や教育を担当する機会が増え始めるのもこの時期です。当院には1〜3年目までの成長プランは既存でありますが、そのプランやマイルストーンの管理監督も自身で行っていきます。教育や指導を通じて、後輩獣医師との対話の機会も増えてくることから、本格的に後輩との1on1の技術を学んでいくことになります。
担当する内科症例
予防全般/一般内科全般(上記2-3年目参照)
経験する⼿術、検査
上記2-3年目で経験する手術の他、開胸手術の助手(肺葉切除術)/開腹手術・整形外科手術の執刀など(消化管切開や吻合、脾臓摘出、膀胱結石摘出手術、腹腔内腫瘤切除、膝蓋骨脱臼整復手術、前十字靭帯整復手術、大腿骨頭切除術、骨折整復手術など)/腹腔鏡下潜在精巣摘出手術・膀胱結石摘出手術など上記2-3年目で経験する検査の他、胸部超音波検査をマスター
7〜9年目
主な仕事内容や目標
技術的なこととしては、上記4-6年目で身につける技術の発展系が多くを占めます。肺葉切除術の執刀、開腹手術においては、胆嚢摘出手術(十二指腸切開含む)、肝葉切除術、副腎摘出手術など一般的には高度医療技術が必要となる外科手術の執刀が始まります。またステントやインプラント系手術もこの時期から執刀します。
7年目以降は一般外来を引っ張る存在になります。当院では7年目〜10年目の先生が一番多くの外来を担当することになります(院長・副院長除く)。そのため、入院症例や外科症例も多く担当することとなり、とても忙しくなる時期でもあります。そのような状況下で大切になってくるのが、『頼る』ことの大切さです。すべて一人で抱え込んでしまうと大きな失敗を犯す可能性もでてきます(変なプライドが邪魔をして自身が損をしたり、痛い目にあったりするのも、この時期です)。先輩獣医師や後輩獣医師にも協力を要請したり、サブで担当になってもらったりする際に、気持ちよくお願いできるか、頼ることができるか、変なプライドは捨てなければ互いに助け合えません。逆に自身から声をかけたり、助けてあげたり、利他的な精神がとても必要となるのもこの時期です。
ベテランと若手の間に位置する中堅的な存在として、部署全体を引っ張っていくことも多くなる時期です。具体的には、まず部署の副主任や学術責任者など役職がつくようになります(面談などを通じて本人の意志は確認しますが)。主任である副院長のフォロー役として部署全体に方針を浸透させたり、定期的に開催されるミーティングや勉強会などの調整役、看護師など横の部署との連携強化など総合職のような役割や立ち回りをしていくことになります(何度も言いますが、本人の意志を確認したうえでお願いしています)。私(院長)の方針として、みなさんは獣医師ではありますが、社会人として立派に成長していってもらいたいという想いが強くあり、この病院(会社)でのキャリアパスが始まる機会が増えてくるのもこの時期です。
担当する内科症例
予防全般/一般内科全般(上記2-3年目参照)/セカンドオピニオン外来
経験する⼿術、検査
上記4-6年目が経験する手術の発展系のものが多く、開胸手術(肺葉切除術)/開腹手術(胆嚢摘出手術、肝葉切除術、副腎摘出手術など)/インプラント系手術(気管ステント設置術、膀胱腹壁バルーン設置術、SUB SYSTEMなど)
10年目以上
主な仕事内容や目標
主任および副主任クラスになることから、病院の顔の一人の存在として多くの診察に関わることになります。セカンドオピニオンはもちろんですが、他の提携病院からの紹介症例の診察および執刀も多くなります。
部署の責任者および補佐役に就くことで、リーダーシップが必要となります。病院(会社)の方針、部署の方針の決定などに大きく関わることなりますが、経営陣とともに病院を良くしていく、進化し続けていく面白さは言葉では言い表せれないやり甲斐があるはずです。病院を創っていくという感覚を持つことは、キャリアパス制度がある当院の特徴でもあります。
病院全体のミーティングを開催・調整する機会が増えていきます。他の部署とのリーダーとの対話やコミュニケーションは日常から多く発生することになります。ここでも私が大切にしていることは、やはり利他の精神だと思います。『頼る』前に『頼りやすい』スタイルや助け合いの精神は、人を惹きつけることに必ず繋がります。獣医師としても、一社会人としても大きく成長する機会はこの時期かもしれません。
担当する内科症例
予防全般/一般内科全般(上記2-3年目参照)/セカンドオピニオン外来
経験する⼿術、検査
上記7-9年目参照/マイナーサージェリー(比較的マイナーかつマニアックな外科手術全般)
1年目
主な仕事内容や目標
まずは診察補助(主に保定)、先輩確認のもと薬の準備、手術の準備や片付け、入院室の片付けや掃除、備品の補充、血液検査などの検査機器の操作を覚えていきます。徐々に先輩のサポートやチェックなく行えるようになっていき、入院担当として給餌や投薬の当番が出来るように覚えたり、手術の器具だしや麻酔管理を学ぶ(短時間の手術から)、電話対応や問診が行えるように練習(ロープレなど実施)していきます。
長時間のOPEも器具だしや麻酔管理や、避妊手術の助手の練習を行い助手ができるようになっていきます。
担当することが多い業務
診察補助(主に保定)/薬の準備(チェックあり)/手術の準備片付け/入院管理/備品の補充/清掃など
2~3年目
主な仕事内容や目標
1年目の基礎的なことの全てをそれぞれステップアップさせていきます。採血や留置針設置などの技術も練習しながら身につけていきます。手術や検査や入院管理についても様々なことに対応できるように徐々に経験を増やしていきます。
担当することが多い業務
診察補助/薬の準備/手術の補助(麻酔、助手)/入院管理/電話対応/清掃など
4〜5年目
主な仕事内容や目標
外来診察の順番や指名対応などを指示する担当を任せたり、手術の予定管理、予防薬の在庫管理、備品や薬品の管理など、それぞれ担当責任者を割り振っていきます。日常業務に加えて個々の担当業務も増えていきます。また、リハビリテーションや特殊な手術のチームに加わったり、栄養指導や歯科指導など専門的な知識や技術を伸ばす人も多くいます。自分が勉強したい分野を活かして働くことも出来ます。
6〜9年目
主な仕事内容や目標
リーダーシップを発揮しチーム育成に力を入れる、専門分野の知識や技術の向上に力を入れる、入院管理などをさらに向上できるよう力を入れるなど、それぞれの個性や得意分野も分かれてくる場合が多いです。得意を活かせるように担当業務を割り振ったり、何か責任ある仕事を任せることも出てきます。
10年目以上
主な仕事内容や目標
動物看護業務の全管理者としてチームをまとめる立場になっていきます。ただし技術、知識、経験がとても大事な職種なので、自己研磨も継続していく方がとても多いです。
リーダーシップを発揮しチームをまとめる、動物看護や専門分野の技術知識を高め続けるなど、何かに特化したそれぞれの個性も出てくる場合があります。得意が活かせるような方針を病院運営全体としては大事にしています。
1年目
主な仕事内容や目標
当院トリミングではカット担当とシャンプー(カット前)担当と分かれて当番制になっています。まずは3ヶ月間はシャンプー当番の業務を覚えられるよう、先輩の指導のもとシャンプー、オプション(マイクロバブル、炭酸泉、パック)、ドライを覚えます。次の3ヶ月から週に1回カット当番となり、基本的なカットから先輩のチェックのもとスタートします。
入社6ヶ月後からカット当番は週の半分となり、先輩のカットチェックのもと徐々にカット犬種をステップアップさせていきます。
接客対応や電話対応も先輩のサポートのもと覚えていきます。
担当することが多い業務
シャンプー担当/カット担当(簡単なものから)/接客対応/電話対応/清掃など
2年目
主な仕事内容や目標
2年目からはおのずとカット担当の日が増えていきます。カットが終わったら必ず先輩がカットのチェックやお直しをしていきますが、指導を受けながら徐々に直されるところが少なくなるよう成長していきます。ある程度の目安時間も意識しながらスピードアップも目指していきます。
接客や電話対応は1人で行えるようになります。
担当することが多い業務
カット担当/シャンプー担当/接客対応/電話対応/清掃など
3〜5年目
主な仕事内容や目標
先輩のカットチェックもなくなり、トリマーとして一般的技術が備わってきているころとなります。カットの指名をもらうことも増えてき始めます。
新人教育担当は4~5年目が担当します。ですからおのずと業務全般における基礎能力は備わっているように成長しています。基礎的なおさらいもしながら新人教育にあたることで、自己成長にもつながります。
担当することが多い業務
カット担当/シャンプー担当/新人教育など
6〜9年目
主な仕事内容や目標
トリミング技術の向上心が高い、リーダーシップを発揮しチーム育成に力を入れる、接客接遇能力が高く多くの指名を受けるなど、それぞれの個性や得意分野も分かれてくる場合が多いです。得意を活かせるように担当業務を割り振ったり、何か責任ある仕事を任せることも出てきます。
10年目以上
主な仕事内容や目標
当院では病院併設トリミングサロン以外にも名古屋市内にトリミングサロンを展開しています。
病院トリミングサロンは大所帯になるので、チーム管理に優れている方はチームリーダーとしての道もありますし、トリミング技術や接客接遇能力に優れた方は小人数もしくは個人でのトリミングサロン運営を任せる場合もあります。
長く当院トリマーとして働けるように、過去の経験や個々の特性も考えて、相談しながら進めていきます。
1年目
主な仕事内容や目標
トレーニングは改めて学習のスタート。
当院のドッグトレーナーは病院受付業務を兼務しています。今日はトレーニング担当の日、今日は受付担当の日と当番制でまわしています。その中で受付スタッフの1人として計算できるようになることで、当番の中に組み込むことが出来ます。入社すぐは先輩が横についた指導のもと受付業務を覚えて、3ヶ月程度で受付スタッフの1人として当番をまわせるようになることを目指します。ドッグトレーニングについては当院トレーニングの方針で改めて学習プログラムをスタートします。
担当することが多い業務
会計/受付応対/電話対応/カルテ入力/ペットホテル清掃/トレーナーアシスタント
2年目
主な仕事内容や目標
1年目の途中から先輩トレーナーのアシスタントとして、キンダーガーテン業務に入ることが増えていきます。毎日多くの方が利用される中で、トレーニングのお悩みを抱えた飼い主さんも多くいらっしゃいます。飼い主さんとのコミュニケーションの中で、相談にのったり提案が出来るように対応します。そのための学習プログラムや実演練習(ロープレ)など指導プランを先輩とともにクリアしていきます。病院受付業務の中で接客技術や、応対能力も身についていき、トレーナーとしてのコミュニケーションにも活かされていきます。
担当することが多い業務
幼稚園アシスタント/グループクラスアシスタント/ペットホテル管理/病院受付業務
3〜5年目
主な仕事内容や目標
新人教育担当は3~4年目が担当します。ですからおのずと業務全般における基礎能力は備わっているように成長しています。基礎的なおさらいもしながら新人教育にあたることで、自己成長にもつながります。ドッグトレーナーの飼い主さんに「教える」「伝える」という大事なことにもつながります。5年目ごろからがキンダーガーテンのイベントを企画したり、当日のキンダーガーテンや病院受付の責任者を担当する日も出てきます。パピークラスなどのグループクラスも自分がメインで担当していきます。
担当することが多い業務
キンダーガーテン/グループクラス/新人教育/ペットホテル管理/イベント企画/病院受付業務
6〜9年目
主な仕事内容や目標
日常の業務の内容は大きくは変わりませんが、トレーナーとして1人前になっていく中で担当する子や飼い主さん(ファン)が増えていきます。またキンダーガーテン管理責任者、ペットホテル管理責任者、教育担当責任者など、各担当業務がスムーズに運営できるように管理責任者を任せていきます。トレーニング技術の向上とともにチーム内での責任感も向上していきます。
10年目以上
主な仕事内容や目標
ドッグトレーニングの業務の全管理者としてチームをまとめる立場になっていきます。ただし技術、知識、経験がとても大事な職種なので、自己研磨も継続していく方がとても多いです。
リーダーシップを発揮しチームをまとめる、トレーニングの技術知識を高め続ける、接客接遇を極めるなど、何かに特化したそれぞれの個性も出てくる場合があります。得意が活かせるような方針を病院運営全体としては大事にしています。
動物病院をつくっていく仲間を募集しています
ご興味のある⽅は、ぜひ⼀度ご応募ください。
実際に病院を⾒たり先輩の話を聞くことで、未来のイメージが湧くはずです!